ふりだしにおちる! 第一巻 感想
満を持して、むっしゅ先生、単行本おめでとうございます!
むっしゅ先生の「ふりだしにおちる!」は月刊電撃大王に連載されてる作品ですね。第一巻単行本化おめでとうございます。
絵が上手い!女の子が可愛い!何よりもコマ割りが、構図が、演出がうまい!さすがです。
いやあ何だろう、手の形とか足のちょこんとした感じとか本当に可愛いよ。女の子のシルエットがとにかく可愛い。何気なくこなしてらっしゃるけど、線の強弱が美しいよ。さり気ない背景もシンプルに上手。なんなの。すごいの。
前回机の上で写真を撮ったら消しゴムのカスが写ったので今度は自然光を利用してみたけど所詮撮る人がよくないな……。
えっと、そう、なんだろう、漫画の魅力なのかな。とにかく面白いし可愛いんです。でもまあ、ストーリーの内容は、特に無いです。
逆にすごくない??それでも面白いんだよ!!??
……いや、ストーリーは特に無いと言ったけど、さすがにそれじゃ酷いのでちょっと紹介しよう。一言で表すと、「女子高生ぽくない」と妹(中2?中3?)に言われた主人公(高1)が、女子高生らしさを探す話。と、そのお友達の日常的群像劇。
何気ないキャラクター同士のやり取りから百合的関係を感じ取る楽しみ方もできるし、そうじゃなくても、友達同士思いやる女子高生って可愛いなあ、よきよき、って思える。目と目でやり取りする瞬間とか、さり気ない感情とかを丁寧に掬い上げてくれる独特の間が素晴らしい。
あとは、主人公の「青井 鳩」通称はとちゃん、はと、ポッピィの髪の毛の作画ですね!個人的には!黒髪の表現がうまい……。まわりこみの光、ツヤツヤ感、毛先の透け感。そういう作画が丁寧で、毛先をカケアミっぽい処理にしてるとことか、斜線の処理とか、見ちゃうよね〜凝視しちゃうよ〜。
それからそれから、さり気な〜いグラデトーンとかね。発見する喜び?
キャラクターが生きてる
ゼッタイ生きてる。
それぞれの子の個性とか、大事にしたいこととか、描写がとにかく丁寧だから、本当に息をしていて心臓が動いていて体温がある感じがする。ついでに良い匂いしそう……。これがむっしゅ先生の凄いところだと思う。
はとちゃんもさ、女子高生っぽくないことを気にしちゃうあたりの純粋さ?はとちゃんだからこその、素直にまっすぐ優しく楽しくハッピーライフなところ。そういうところがはとちゃんの女子高生っぽさっていうか、良いところなんだよな。まさに、ふりだしにおちる。で、それがちゃんと読み取れるように丁寧に描写がされている。
そういうわけで、むっしゅ先生、愛してる!!!