This is KANSOU

漫画を読んだり、アニメを観たりしたときの感想をアツいうちにしたためる

SSSS.GRIDMANとは何だったのか

SSSS.GRIDMAN終わってしまいました……!どんなアニメもいつかは終わるんですが、それにしても1クールという期間で工夫を凝らして下さる、作画オタク的にも美味しいアニメでした。

はいドンドンネタバレしつつーの考えていきましょーう!ちなみに私はウルトラQウルトラマンウルトラセブンしか見たことないです。つまりグリッドマンの元ネタ?は何もわかんないから、わかんないなりに思ったことをつらつら書きます。

 

□説明をしないことで一貫しているアニメ

いやーこれ程までに説明を省いているアニメありますか?

まあ、冷静に、あるとは思うけどさぁ。うん。

1クール12話におさめる為に必要だった措置だ!!と言えますね。しかしそのおかげで、良く言えば、とにかく登場人物達の器が大きいことが描けていました。特に六花やウルトラシリーズオタクメガネ(名前忘れたけど脛に蹴りを食らう人)なんかは、大人と子供の境界線にいるから、持ちうる柔軟性を発揮していたのかなって思います。だって、怪獣が出てきちゃって、もうその存在と現実を突きつけられたとは言え。自分たちの世界を作った神様が見知った人間としてそこにいて、自分たちは神様の怪獣から生まれた、とか言われて、「神様にもかみさまの世界があるんだよ、きっと」とか言えたり「私たちが幸せかどうかは、私たちが決める」とか言い切る強さよ。お母さんなんかは店の商品に吸い込まれる推定無職の輩を見て「あどーぞどーぞ、続けて」とか「…行ってらっしゃい」とか苦笑いできたりするんですよ。

それもこれも結局、神様が優しかったのかなと思います。神様が生んだ街で、人々で、制御できない分もたくさんあったけれど、アカネちゃんの生きづらいほどに敏感な感受性が、柔らかな慈愛となって世界を包み込んでいた面もあるんだと思う。

同時にどうしようもない破壊衝動や、自分への怒りもあって。心に住む巨大な怪獣と、そんな怪獣が嫌いな自分と、本当は大好きな自分の世界と、大嫌いな自分の世界の間で苦しかったんだろうな。「怪獣は結局やっつけられる存在でしかないのかな」「怪獣は、本当は主役だと思うんだよ!」とか(不正確)のセリフが染み入ります。怪獣になりたくない/それでも荒れ狂う心は怪獣でしかない/だから本当は誰かに怪獣である自分ごと愛して欲しいっていう苦しみよね。

結局、色んな世界(アカネ本来の世界とか、ハイパーエージェントの世界とか)があるんだろーなー、みたいなのは、観てる人がなーんとなくフーンって思うくらいの扱いでしかなくて、アレクシスさんの正体も結局よく分からず(不死って…なんじゃ?流石宇宙人は違うな〜 あとグレンラガンのキャラにしか見えないなー)、新しい技名はどんどん説明なしで出すし(あー名前ついてるんだ!へー)、怪獣少女とのいきさつも想像するしかないし、本当に何も説明しない。そんな説明じゃなくて、描きたいものだけにフォーカスを当てざるを得ないその尺の足りなさ……つ、つらい。ダxフラよりこっちに2クールあげてほしい!と思わざるを得ない。なーんとかギリギリまとめて、一番描きたいシーンは描いて、単位だけとりあえずとった!!!みたいな印象を受けました。

もう、仕方がない。グリッドマンの二次創作ですよ。これは。前提となる部分や伝統の円谷オマージュは、一次創作グリッドマンウルトラシリーズを知っている人にしかわからんよね…。

グリッドマンの最終形を見て、え?ウルトラマン…!?て思ったよ私は。いきなりウルトラマンになったよね?

 

□微妙な伏線に対する微妙な回答の考察

・アレクシスとは?

わかんない。コンピュータウイルスみたいなもんなんですかね?修復ビームを浴びて断末魔をあげていたし…。命が限りない(本人談)ために内面に虚無を抱え、強い情動を持つ生命体を煽って煽りまくってそのパトスを取り込むのが生きる意味になってしまっている、なんていうか、カワイソーな感じのザ・悪役なのかな。立花の「えっ…大丈夫なのあの人?なんかめっちゃ燃えてない?」に共感した。なんで燃えてるんですかね?不死のわりにエネルギー消費しすぎでは?

・目の色

青、黄色、赤に限定されてましたね。最後でアンチくんの眼帯が外れて、赤い瞳が青くなって、オッドアイになってました。

赤い人は…アカネちゃんとか、怪獣少女とか、アンチくん。

黄色い人は、立花のママと、グリッドマン

青い人は、普通の住人…というか味方?

立花のママは本当によく分からない存在なんだけど、ジャンクショップを経営してたりするし…何か元ネタがあるのかな?と思います。アレクシスさんはサングラスしててよくわかんない。

 

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と、ここまで下書きに保存してたんだけどだいぶ時間が経ってしまったのでそろそろ公開するか破棄するかどっちかにしようかな。付け足して公開するか。

 

言うまでもなく、一番印象的なシーンは、最後の「神さま、お願い」のところですよね。

感情〜〜〜!!!!!!

二度と、二度と六花ちゃんたちの世界に篭らずに、アカネちゃんが生きていけるように。アカネちゃんの生み出したはずの世界は、アカネちゃんの箱庭だったはずなのに、制御不可能なノイズの発生etcによっていつのまにかそれぞれの人物が自我を獲得した。そしたら、創造主の想像を超えて、ズルくて酷いアカネちゃんのことを、一生懸命救おうとしてくれた。

六花の、自分が生まれた理由が「友達である」というそれだけで十分だと言い切る強さと美しさよ…。

友達だから、って一言で片付けてしまえないほどに愛に満ちた、「二度と会えないように」願う心の…なんという……まさに「君が待っていてもいなくても走るよ」ですね。

トゥルーエンドって感じ。愛は神様をも包むんだよ。

 

アカネちゃん、元気に過ごせてるかな。きっと大丈夫だよね。私もアカネちゃんが自分の世界で自分の使命に向き合えることを願っているよ。